社会保険労務士試験の通信講座はどんな人におすすめ?

公開日:2022/06/01   最終更新日:2022/06/10

「安定した職を得るために資格を取得したい」「手に職をつけたい」といった方に人気の社会保険労務士ですが、合格のために手軽でリーズナブルな通信講座を利用する方も多くいます。ここでは社会保険労務士を目指したいと考えている方に役立つ、通信講座を選ぶ際のポイントや注意点についてご紹介します。

社会保険労務士試験の通信講座はどんな人におすすめ?

社会保険労務士試験の合格率は6%~7%と難易度の高い試験で、試験に合格した人のほとんどが専門の予備校や通信講座を利用しています。もちろん費用を抑えるために独学で合格を目指すこともできますが、独学は途中で挫折してしまう確率も高く、何としても合格するという意思を強く持っていないと試験の合格は難しいです。

独学の場合は、勉強でおさえるポイントが分からず効率の悪い勉強方法になってしまうこともよくあります。資格勉強を途中で挫折してしまうと、そこまでに費やしたテキスト代や時間も無駄になってしまいます。確実に合格したいのであれば通信講座や予備校を利用して、効率よく勉強したほうが合格確立はあがります。

通信講座ならe-ラーニングシステムなどを利用して時間や場所を選ばずに講座を受講することもできます。「学校に行かずに勉強する自信がない」という方は予備校がおすすめですが、すでに仕事をしている方、育児や介護が忙しい方など、学校に通うためのまとまった時間を確保するのが難しいという方には、自宅など自分の好きな場所で好きな時間に受講することのできる通信講座はピッタリです。

自分一人でも勉強できる自信がある、資格取得を急いでいないという場合は独学、自分は自宅で勉強できるタイプではないという方は予備校、忙しくて学校に通う時間はないけれど、独学も自信がないという方は通信講座を選ぶとよいでしょう。

社会保険労務士試験の通信講座の選び方のポイント

社会保険労務士試験の通信講座といってもたくさんの種類があります。費用や教材、サポート体制などに違いがあるので、自分に合った通信講座を選びましょう。

まず確認するのは費用です。通信講座の費用相場は10万円前後といわれています。「高ければ高いほどいい」とは限らないので、ほかの通信講座と比べて費用が高い場合はどんなメリットがあるのか、そのメリットは自分にとって必要なものかを確認しましょう。

次に教材の分かりやすさです。教材が自分にとって分かりやすいかどうかは当然合格率にも関係しています。各通信講座はテキストについての紹介をしているので、その内容を確認して、自分に合っているかをチェックしましょう。

次にチェックしてほしいのがサポート体制についてです。通信講座場合、質問のしやすさは勉強のモチベーションを保ち、勉強でつまったときにすぐに解消してもらって効率よく勉強を進めるために重要になります。

自分が質問したいタイミングで質問できる体制があるか、スマートフォンを使った質問ができるかなどがチェックポイントです。通信講座の口コミなどを見て、受講生がサポートをどのように活用しているかを確認してみてください。

各社の出している合格率も気になると思いますが、合格率の算出方法に明確な定めはないため、会社にとって都合のいいデータを利用しているケースもあります。合格率を公表していない講座もあるので、合格率についてはあくまで参考程度に捉え、費用や教材の分かりやすさ、質問のしやすさなどを重視したほうがいいでしょう。

社会保険労務士資格取得を目指す際の注意点

社会保険労務士資格試験を受けるためには「学歴」「実務経験」「指定の国家試験合格」のうちいずれかの条件を満たし、申し込みの際には受験資格を有することが分かる「受験資格証明書」を提出します。

学歴は大学や短大、厚生労働省が認めた学校などの卒業が必要で、実務経験は社労士事務所や弁護士事務所での3年以上の勤務などが条件となっています。とくに、指定の学歴を満たしていない場合は自分が試験を受ける条件を満たしているか最初に確認しておきましょう。

社会保険労務士資格試験に合格するには、選択式試験と択一式試験、それぞれの総合点と科目点で合格基準点を満たさなくてはなりません。選択式8科目、択一試式験7科目、総得点2種類で合計17種類あり、ひとつでも基準点に達していなければ合格することはできません。そのため、試験範囲はまんべんなく勉強する必要があるということは覚えておきましょう。

社会保険に関係した法律は頻繁に改正も行われます。試験は法改正を反映した内容で出題されます。通信講座や予備校では最新の情報を教えてもらうことができますが、古い過去問使って勉強をする際は注意が必要です。古い情報を覚えてしまい、科目を一つ落とせば不合格になってしまうので、法改正について見落としがないよう気をつけましょう。

 

社会保険労務士試験は宅建士や行政書士といった国家資格と比べても合格難易度の高い試験ですが、通信講座や予備校を活用して効率よく勉強すれば合格確立は確実に上げることができます。こちらで紹介した内容も参考に、自分の生活や勉強のスタイルに合った勉強方法を選んで、社会保険労務士試験の合格につなげてください。

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