通信制の社会保険労務士予備校に通うメリット・デメリットとは?
社会保険労務士の試験合格を目指すにあたって、独学や通信講座、予備校など勉強方法にはいくつか選択肢があります。ここでは社会保険労務士の資格取得を目指したいと考えている方の参考になる、通信制の社会保険労務士予備校に通うメリットとデメリット、予備校はどのように選べばよいのか、選び方のポイントをご紹介します。
通信制の社会保険労務士予備校に通うメリット
社会保険労務士を目指すにあたって、通信制の予備校や通信講座を活用する人は多くいます。通信制の予備校のメリットとしてまず挙げられるのは費用です。普通のスクールと比較して通信制の予備校は費用をかけずに学べます。経済的な負担を減らせるのは大きなメリットといえます。
次に受講のしやすさです。通信制なので、家が田舎で交通手段も少なくスクールに通うのは難しいという方や、近くにはスクールがないという方でも学べます。
また、通信制の予備校は自分の好きな時間に受講することもできます。育児や介護で忙しくまとまった時間家を空けることは難しい主婦(夫)の方や、すでに働いていて仕事が終わる時間も遅い、という方でも自分の都合のよい時間に、自分のペースで受講できる点も通信制の予備校のよいところです。
最近ではスマートフォンなどを使った受講できるなど、動画サイトを見る感覚で気軽に受講することもできます。小さい子どもがいる家庭の主婦の場合は、子どもが寝た後や幼稚園に行っている間といったスキマ時間を利用して受講することもできます。
また、通信講座は一度の受講で内容が頭に入りきらなくても、同じ授業を繰り返して視聴して復習することもできます。いつでも、どこでも学べる通信制の予備校は、忙しい方や自分のペースで勉強を進めたいという方におすすめです。
通信制の社会保険労務士予備校に通うデメリット
通信制の予備校にはデメリットもあります。まず、疑問点をその場で質問して解消することはできないという点です。通信制の予備校でも質問できる制度が整っているところもありますが、質問から回答までに時間がかかるケースもあります。
普通のスクールであれば、講師に授業中や授業が終わった後に質問して、分からないことや不安な点をすぐに解消できるので、質問のしやすさという点では通信講座はスクールよりも劣るところがあります。
また、通信制の予備校は自由度の高さが特徴ですが、その特徴がデメリットになる側面もあります。通信講座は、たとえ受講をサボったとしても誰かに怒られたりすることはありません。ス
クールのように周りに同じ目標を目指す仲間がいて、励まし合ったり分からないことを教え合ったりするということもできません。自分の意志で受講と勉強を進める必要があります。
社会保険労務士の試験合格に必要な勉強時間は700時間~1,000時間程度といわれています。試験合格に向けた勉強時間やペースなど、スケジュールを自分で作って試験合格を目指さなくてはいけません。
マイペースでよいとはいえ、3年かけて合格を目指すようなスケジュールを立ててしまうと、かえって散漫になり挫折の可能性が高くなってしまいます。せっかく通信講座をはじめても、途中で面倒になって諦めてしまう人も多くいます。
通信講座は自由度が高いため、絶対に社労士資格を取るという強い意志と一定期間勉強をつづける継続力が必要ということも覚えておきましょう。
通信制の社会保険労務士予備校の選び方のポイント
社会保険労務士の通信制予備校といっても、たくさんの学校があります。選ぶ際に重視してほしいのは「自分に合っているかどうか」です。スマートフォンから受講できるなど、受講のしやすさや、質問がしやすいかどうか、テキストが見やすいかどうかなどを確認しましょう。各社がホームページでも情報を確認できますが、資料請求をしたほうがより詳しい内容となっているのでおすすめです。
費用が安い予備校はよくない、費用が高い予備校がよいというわけでもありません。費用がほかよりも高い学校は、なぜ高いのか、どんなメリットがあるのか、それは自分にとって必要なものかどうかを確認しましょう。安いという理由だけで予備校を選んでも、自分に合っておらず試験に合格できなかったり、途中で受講をやめてしまったりすることになったら結局費用はすべて無駄になってしまいます。
ほかのスクールよりも高めの受講料だったとしても、社労士試験に無事合格できればその投資額は充分に回収できるでしょう。予備校を選ぶことが目的ではなく、社会保険労務士試験に合格することが目的ということを忘れずに、自分の性格や勉強スタイルに合っていて継続して勉強に取り組めそうな学校を選んでください。
まとめ
通信制の予備校は時間や場所を問わずに受講できて自由度が高く、忙しい社会人や主婦の方で社会保険労務士の資格を目指したいと考えている方にはぴったりです。一方で、自分でモチベーションを保って勉強をしなければならないという面もあります。
合格率の低い社会保険労務士試験に合格するためには自分にあったスクールを選ぶことも重要です。こちらで紹介した内容も参考に、自分と相性のよい予備校を探してみてください。