社会保険労務士が独立開業するメリット・デメリットとは?

公開日:2022/12/15   最終更新日:2022/11/14


社会保険労務士試験に合格したら独立を目指す人が多いといわれています。企業で働くより高い収入が得られるのでは?と何となくイメージできている方も、イメージがわかない…という方も、独立開業のメリットとデメリットについて知っておくとよいでしょう。独立開業するまでの流れについても触れているため、ぜひ参考にしてください。

社会保険労務士が独立開業するメリット

資格取得者の7割が独立社会保険労務士として開業を目指すといわれる社会保険労務士。実務経験がなくても指定講習を受講、修了すれば独立が可能です。独立・開業にはさまざまなメリットがあります。

自由度の高い働き方ができる

独立開業することで自分のペースで働くことができるのは大きなメリットといえるでしょう。休日を自分のタイミングで取ることができる、スケジュールを自分の好きなように組めるといった自由度が高いのが特徴です。仕事の量についても自分で調整できるので、残業で一杯いっぱいになってしまうこともありません。

年収アップを目指せる

年収については企業で働いた場合に比べ、仕事をした分だけ年収アップを目指せるのが独立開業です。会社に勤めた場合にはクライアントが増えても、また仕事量が増えても月給は固定されているケースが多いでしょう。しかし個人が開業した場合には、仕事を増やすほど収入も上がり、やりがいにもつながります。

また男女関係なくキャリアを積むことができるので、女性でも頑張った分だけ高い年収が得られるのが開業社会保険労務士です。努力を惜しまず経験や実績を積むことで、一般的な会社員よりも高い収入が見込めるでしょう。

やりがいが大きい

企業で働く社会保険労務士に比べ、開業社会保険労務士はクライアントとの距離が近いのが特徴です。業務でクライアントから直接相談を受け、サポートする場面が多くなるでしょう。そこでクライアントの抱える課題を解決し、クライアントの喜ぶ顔を見ることもできます。相手の反応を身近に感じることでやりがいや達成感を感じやすくなり、仕事への意欲やモチベーションアップにつながります。

社会保険労務士が独立開業するデメリット

メリットだけを見ると、開業社会保険労務士の仕事はやりがいがあって、高収入も目指せる理想の仕事に見えるでしょう。しかし、独立して成功するには地道な努力が必要となります。独立開業にどんなデメリットがあるのでしょうか。

顧客が付かないと収入が上がらない

弁護士や税理士といった同じ士業に比べ、顧客単価が低めだといわれる社会保険労務士。それなりに稼げるようになるためには、多数の顧問契約を結ばなくてはなりません。企業に勤めていれば仕事が用意され、それをこなせば給料はもらえます。しかし独立した場合には、待っていても仕事は舞い込んできませんので、自ら営業して獲得していく必要があります。つまり、社会保険労務士の資格を持ち、独立したとしても営業力に欠け、顧客の獲得が伸びなければ収入も伸び悩む場合もあるでしょう。

実務の勉強が必要

やはり顧客は実務経験の少ない社会保険労務士への仕事の依頼はしづらい、実績のある人に依頼したいというのが本音でしょう。社会保険労務士にとっても経験0からの仕事獲得は難しいといえます。そのため、社会保険労務士事務所等で実務経験を経てから開業する人も多いといわれています。

本業以外の業務が多い

独立すると事務所全体の管理を自ら行う必要が出てきます。企業に勤めていた時には年末調整は会社が行っていましたが、開業したら日々の帳簿付けから確定申告といった税務的な事務に至るまで、本業の合間を縫ってこなす必要があります。事務作業に時間がかかり、本業が手一杯になってしまえば、自分のペースで働くことができるというメリットも薄れてしまうことになりかねません。

社会保険労務士として独立開業するまでの流れ

ここでは社会保険労務士になり、独立開業するまでの流れや準備について簡単にご紹介します。

独立開業までの流れ

まずは社会保険労務士の試験に合格することが必須となります。しかし、国家試験に合格しても、即開業できるわけではありません。合格した時点では有資格者というだけで、これまでに実務経験が2年以上ない方は4か月の事務指定講習を受講する義務があります。実務経験済み、または講習の受講が完了した方は、全国社会保険労務士会と都道府県の社会保険労務士会の2か所に登録を行います。登録が済めば、いよいよ独立開業が可能です。開業する地区の税務署へ出向き、個人事業の開業届を提出しましょう。

開業準備として必要なこととは?

自宅を事務所にする場合にはすぐに開業することが可能です。賃貸で事務所を借りる場合には電話・FAX・インターネット回線の工事も必要となるでしょう。賃貸費用、電話やデスクなどの備品の費用のほか、開業後はすぐに仕事がもらえるわけではないため、初期活動費として充分な資金を用意しておくことも必要となります。

まとめ

社会保険労務士になり、独立開業することは多くの人が目標としているキャリアプランです。高収入が見込め、やりがいを感じながら自分のペースで仕事ができるというのはまさに理想のワークスタイルでしょう。しかし、独立開業は自ら売り込んでいく営業力、顧客からの信頼を得られなければ簡単にはいかないものといえそうです。その一方で、得意分野を磨きながら安定した仕事が入るようになれば、独立開業を成功に導くことは充分可能です。ぜひ、興味のある方は社会保険労務士の資格取得を目指してみましょう。

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