社会保険労務士予備校・通信講座の選び方のポイントとは?
社会保険労務士の資格は雇用や社会保険、年金の分野では唯一の国家資格です。資格をとって収入をアップしたい方もいるでしょう。しかし具体的にどんな勉強をすればよいのか分からない方は多いのではないでしょうか。この記事では、「独学でも合格できるのか」「予備校・通信講座ならどれを選べばよいのか」といった疑問にお答えします。
社会保険労務士試験とは?
社会保険労務士制度に基づいた国家資格試験です。社会保険労務士になるには、この試験に合格しなければなりません。社会保険労務士試験とは一体どのような試験なのでしょうか。ここでは試験について具体的にまとめます。
試験の流れについて
社会保険労務士試験は年に1回、8月下旬に行われます。例年4月の中旬に官報で試験の詳細が発表されるため、内容をチェックしましょう。申し込み方法は、郵送とインターネットの2種類があります。申し込みが完了すると8月上旬に受験票が送付されるので、試験当日に受験票を持って会場へ向かいましょう。
試験内容について
社会保険労務士試験は、全問マークシート形式の試験です。1日で選択式試験と択一式試験の2つを受験し、両方が合格基準点に達すれば合格となります。試験内容は全10科目。労働基準法や雇用保険法、国民年金法、社会保険に関する一般常識など、試験範囲が幅広いことが特徴です。
難易度は高いのか
全問マークシート形式なので、簡単に合格できそうと思う方もいるでしょう。しかし科目ごとに足切りがあるため、全科目をきちんと理解することが求められます。
さらに科目合格制度が採用されていないため、一度で全科目に合格しなければいけません。出題範囲が幅広いこともあり合格率は6~7%と低く、難易度の高い試験となっています。
社会保険労務士試験に独学で挑むのは無謀?
仕事で忙しいと予備校に通う時間がないため、独学で勉強したいと思う方もいるでしょう。しかし社会保険労務士試験は、独学で挑んで合格するのは難しいです。ここではその理由を3つ挙げます。
勉強のポイントが分からず、法改正に対応できない
試験内容は10科目と幅広く、科目ごとに合格基準点があるため、すべての科目をきちんと理解する必要があります。ただ暗記すれば合格できるわけでなく、試験に出題される問題の傾向とポイントを押さえておかなければいけません。
そのうえ、古いテキストや過去問で学習すると、法改正により解答が変更となっている可能性があります。自分で法改正を理解するのは難しく、独学には限界があるといえます。
問題を解決するのに時間がかかる
独学だと解答を読んでも分からないとき、すぐに聞くことができません。自分で調べて理解しようとすると時間がかかるため、どうしても非効率になってしまいます。問題を理解するまでに時間がかかると、スケジュール通りに勉強を進めるのが困難になるでしょう。
モチベーションが維持できない
社会保険労務士試験に合格するには、1,000時間の勉強時間が必要とされています。1年かけて勉強するとしても、毎日2~3時間の勉強時間が必要です。毎日、勉強を続けるにかなりの精神力が必要となるため、なかなか独学で続けるのは難しいでしょう。
予備校であれば社会保険労務士を目指す人たちと一緒に勉強するため、モチベーションが保てます。通信講座であれば、課題を期限までに提出しなければいけないため、勉強を続けやすいでしょう。
社会保険労務士予備校・通信講座の選び方のポイント
独学で社会保険労務士の資格を取るのが難しいと感じる方には、予備校や通信講座がおすすめです。効率的に勉強をすすめるためにも、自分に合った予備用や通信講座を選びたいところです。ここでは社会保険労務士予備校・通信講座の選び方のポイントをお伝えします。
ライフスタイルに合わせる
仕事をしているのであれば、通勤帰りに通いやすい場所にある予備校を選ぶのがポイントです。休みの日に予備校まで足を運ぶのは億劫に感じやすいですが、仕事帰りであれば通いやすく勉強の習慣化にもつながります。休みが不規則だったり終業時間が遅かったりする方は、通信講座を選びましょう。
コースをきちんと調べる
社会保険労務士試験を受ける方は「短期で合格したい」「スマートフォンでスキマ時間に学習したい」といったさまざまな思いがあるでしょう。予備校では、短期で合格を目指すコースやじっくりと基礎から学ぶコースなどさまざまなコースがあります。
通信講座では、WEB講座やDVD講座など数多くのコースがあります。どんな勉強スタイルを目指すのかをよく考えて、自分に適したコースを選びましょう。
無料講座や説明会に参加する
ホームページを見てよさそうだと思っても、いきなり入会するのはやめておきましょう。いざ授業を受けてみると雰囲気が違ったり、講座内容が思っていたものと違ったりすることがあるためです。無料で受けられる講座や説明会を実施しているところが多いので、一度参加してから入会しましょう。
まとめ
今回の記事では、社会保険労務士試験の内容や予備校・通信講座を選ぶポイントについてお伝えしました。社会保険労務士試験は出題範囲が広いため、難易度が高い試験です。自分に合った予備校や通信講座を利用することは、合格への近道となります。予備校や通信講座をうまく活用して、合格を目指しましょう。