社会保険労務士試験当日に持っていくべきものとは?
社会保険労務士試験は、着席時刻の午前10時から夕方の5時近くまでかかるので、当日にストレスなく過ごすためには必要となるものを持っていかなくてはなりません。しかし、初めて試験を受ける方は、何が必要なのかよくわからないこともあるでしょう。そこで今回は、社会保険労務士試験当日に持っていくべきものなどを紹介します。
社会保険労務士試験の大まかなスケジュール
社労士試験はどのようなスケジュールで合格発表まで進むのでしょうか。ここでは、社労士試験の大まかなスケジュールを紹介します。
■試験要項の公表
毎年4月中旬頃に、官報で社労士試験の試験要項が公表されます。申込期間や試験日、合格発表日などを記載。試験会場は、エリアごとに19都道府県で開催されます。
■受験案内の請求受付・申込開始
試験センターに受験案内を郵送で請求する場合は、3月上旬から受付を開始し、返送は4月中旬頃になります。なお、社会保険労務士オフィシャルサイトでは、令和4年から始まるインターネット申込用のマイページの登録を4月1日から開始しています。
試験の申込は、郵送またはインターネットでの申込で、試験センターの窓口での申込は行っていません。試験の申込期間は、官報での試験公示後~5月31日までです。
■試験
試験日は、毎年8月の第4日曜日に行われます。試験はマークシート形式で、選択式と択一式があり、選択式の試験時間は10:30~11:50までの80分、択一式の試験時間は13:20~16:50までの210分です。
■合格発表
合格発表は、10月上旬~11月上旬に行われます。厚生労働省または社会保険労務士オフィシャルサイトに、合格者の受験番号が掲載され、合格証書は簡易書留郵便で後日発送されます。
社会保険労務士試験の難易度
社会保険労務士試験の難易度は非常に高く、過去5年の平均合格率は6.1%です。過去最低の合格率は平成27年の2.6%となっています。しかし、社会保険労務士試験の合格率は、単純に数字だけでは判断できないといえます。
司法試験や公認会計士試験などは、試験合格のために1日10時間以上勉強している方は多くいますが、社会保険労務士試験を受験する方は、仕事をしながら勉強をしている方が多いです。そのため、日々の多忙により充分な勉強ができずに不合格になっていることもあります。
また、社会保険労務士の難易度を感覚的にほかの試験の難易度と比べてみると、宅建試験や行政書士試験よりは難しく、税理士や司法書士よりは多少合格しやすいでしょう。
社会保険労務士試験当日に持っていくべきもの
社労士試験の当日は、なにを持っていくべきなのでしょうか。ここでは、忘れてはならない物やあると便利な物を紹介します。
■受験票
受験票はいうまでもなく絶対に忘れてはなりません。受験票は毎年8月上旬に郵送で届きますが、届かない場合や受験票の記載に誤りがある場合は、試験センターに問い合わせる必要があります。
また、受験する教室を探す際に、かばんから受験票を取り出す手間を省くために、スマートフォンで受験票の写真を撮っておくとよいでしょう。
■身分証明書
写真付きの身分証明書も絶対に忘れてはならないものです。運転免許証やマイナンバーカード、パスポート、学生証などが写真付きの身分証明書にあたります。
試験を受ける前に試験官が、受験申込で添付した写真をもとに本人確認を行います。また、そのほかに受験案内には試験時間や、試験会場に持ち込めないものなどが記載されているので、念のため持参するとよいでしょう。
■筆記用具
筆記用具も持っていく必要があります。筆記用具で使用が認められているものは、HBの鉛筆、HBのシャープペンシル、プラスチック消しゴムのみです。試験中に鉛筆や消しゴムを落とすと、焦ってしまうこともあるので必ず複数で持っていくようにしましょう。
■マスク
新型コロナの感染対策として、試験会場では必ずマスクを着用しなければなりません。フェイスシールドやマウスシールドのみの着用は認められていないので注意しましょう。
マスクは1枚ではなく、予備で複数枚あると安心です。また、試験会場にあるゴミ箱は使用禁止のため、マスクを交換した際に入れるゴミ袋も持参するとよいでしょう。
■腕時計
試験会場には時計がないため、腕時計が必要になります。ただし、スマートウォッチなどの通信機能や計算機能が付いているもの、音が鳴るものは持ち込めないので注意が必要です。また、置時計も持ち込めないので気を付けましょう。
■昼食・飲み物
昼食は各自で用意しなければなりません。試験会場周辺のコンビニなどでは、当日に受験生が殺到して売り切れになることも考えられるので、あらかじめ事前に用意して持参した方がよいでしょう。ほかには、昼食後に歯を磨くことで気分がリフレッシュできるので、歯磨きセットを持参することもおすすめです。
また、飲み物を試験会場に持ち込む際は、ペットボトルのみ認められているので、缶ジュースや缶コーヒー、水筒は持ち込むことができません。試験中に飲料水を飲む場合は、試験官の許可を取る必要があります。
■あると便利な物
試験会場はエアコンがキンキンに効いているので、寒がりの方はブランケットを持参した方がいいかもしれません。エアコンで身体が冷えたり、緊張したりでお腹を壊す可能性もあるので、整腸剤や頭痛薬などを持っていくのもおすすめです。
また、試験会場までの移動時間や試験前、昼食時などに読むための教材があると、何もせずいるよりは心が落ち着きます。そのほかに、休憩時間に気分転換で音楽を聴くために、イヤホンを持参するのもよいでしょう。
社会保険労務士試験の大まかなスケジュールは、4月中旬頃に官報で試験要項を公表し、その後受験案内の請求受付・申込開始となります。試験は8月第4日曜日に行われ、合格発表は10月上旬~11月上旬。試験の難易度は非常に高く、過去5年の平均合格率は6.1%です。
試験当日に持っていくものは、受験票、身分証明書、筆記用具、マスク、腕時計、昼食・飲み物です。あると便利な物では、寒さ対策のブランケットや念のための常備薬などがあるとよいでしょう。