社会人として働きながら社会保険労務士を目指すのは無謀?

公開日:2022/06/01   最終更新日:2023/04/20

スキルアップや転職のために資格取得を目指している社会人の方はたくさんいますね。社会保険労務士も人気の資格ですが、働きながら勉強するのは無謀といえるのでしょうか。そこで今回は、社会人として働きながら社会保険労務士を目指すときのポイントについて解説します。社労士を目指している社会人の方はぜひ参考にしてください。

社会人として働きながら社会保険労務士は目指せる?

社会人として毎日仕事をしながら勉強するのは簡単なことではありません。社労士の資格取得を目指すのは無理なのでしょうか。ここでは、社会人が働きながら社労士を目指すのは可能かどうか、具体的に解説しましょう。

合格者のほとんどが社会人

2021年822日に行われた第53回社会保険労務士試験の結果をもとに、合格者の職業の内訳をみてみましょう。37,306名が受験しましたが、合格者は2,937名でした。合格率はわずか7.9%だったのです。

合格者のうち、会社員が実に60.4%を占めています2番目は無職で10.3%となっています。3番目以降は公務員、団体職員、自営業、役員、学生と続きますが、いずれの職業も10%以下となっています。学生はわずか1.1%であることからも、合格者の大半が社会人であることがわかります。

社会人として働きながら社労士試験に合格している方が多数いることを、理解してもらえたのではないでしょうか。働きながら社労士を目指すのは、決して夢ではないのです。

中高年の合格者が多数

つづいて、同じく第53回試験の合格者の年齢別の内訳を紹介しましょう。年齢別では30歳代が35.6%、40歳代が28.5%も占めています。50歳代は16.9%、60歳代以上が6.2%となっています。最年少の合格者は20歳、最高齢者としては、なんと73歳の方が合格しているのです。

若い世代よりも、中高年の合格者が圧倒的に多いことがわかりますね。また、男女別の内訳としては、男性は61.7%、女性は38.3%という結果になっています。割合としては男性の合格者が6割以上を占めていますが、多くの女性たちが合格しています。社会人の女性でも、社労士を目指しているならぜひ試験に挑戦してほしいところです。

働きながら社会保険労務士を目指すなら通信講座がおすすめ!

働きながら社労士試験に向けて勉強するのであれば、通信講座を利用するのがよいでしょう。ここでは、社会人で社労士を目指す人に通信講座をおすすめする理由について解説しましょう。

■効率的に学習できる

毎日忙しい社会人にとっては、通学する労力や時間もかからないのが通信講座のうれしいポイントではないでしょうか。また、自分の都合がよいときに自宅で学習できるのが通信講座の大きなメリットです。

通信講座なら、仕事が忙しい時期や体調が悪い日に、わざわざ無理して通学する必要もありません。今ではスマホやタブレットなどで学習できるタイプの講座もあります。忙しい社会人でも通勤時間や昼休みなど、隙間時間に少しずつ学習を進められるのです。

■良質な教材で学べる

通信講座の教材は、過去の試験問題を徹底的に分析して作成されています。ですから、出題傾向をしっかり押さえた無駄のない教材で効率的に勉強できるのです。

忙しい社会人だからこそ、貴重なプライベートの時間を使って勉強することになるでしょう。できれば時間を無駄にしたくないものです。頻出問題をしっかり勉強することが合格の近道といえるのではないでしょうか。

社会保険労務士の資格を取得する可能性をより高めるためには?

せっかく勉強して社労士試験を受験するなら、ぜひとも合格したいところです。ここでは、働きながら社労士資格を取得するためのポイントについて解説します。

■実務経験を積む

試験を受験する前に、会社で労務管理や社会保険に関する実務経験を積んでおく方法がおすすめです。具体的に説明すると、現在会社員として働いているなら、人事部に異動したいと申請してみる方法があります。労務に関する仕事を行っていく中で、ある程度の基礎知識は身に着くからです。

業務で経験してから試験勉強を始めれば、スムーズに学習が進むことが期待できます。このように、まずは実際に労務の現場で働いて、それから社労士試験に向けて本格的に勉強するのもひとつの方法としてあるのです。

■効率よく学習する

社労士試験は非常に難関試験なので、独学では限界があるといえます。時間がない社会人だからこそ、通信講座を利用するのがおすすめです。もちろん通信講座を利用すると費用はかかってしまいます。しかし、自分1人でテキストを選び、数年かけて独学で合格するよりも、ずっと近道になる場合もあるでしょう。

 

社会人として毎日仕事をこなしながら社労士試験を目指すのは簡単ではありません。しかし、実際には社労士試験の合格者の大半は社会人なのです。通信講座を利用すれば、出題傾向を抑えた教材や最新の試験情報などが手に入るので、効率的に勉強できるでしょう。

さらには、通学型のスクールに比べると費用も抑えられて、自分の予定に合わせて勉強できるメリットがあります。社労士を目指している社会人の方こそ、通信講座の利用を検討してみましょう。

おすすめ関連記事

検索

【NEW】新着情報

今は働けないけど、今のうちに社会に役立つような資格を取りたいと考えている主婦の方も多いのではないでしょうか。そのなかでも、「社会保険労務士」の資格を取得してみてはいかがでしょうか?この記事で

続きを読む

「社会保険労務士として独立開業したいけど、具体的にどこから始めればよいのかわからない」「独立開業したときに、どうやって集客するか」などといった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。この

続きを読む

社労士になるためには、独学やスクールに通う方法などさまざまありますが、最近では通信講座で学習する人も増えました。通信講座では、実績のあるカリキュラムを好きな場所で勉強できるため、時間をとるの

続きを読む

社会保険労務士(社労士)は試験範囲が広く、社会人が取得するのはかなり大変な資格です。時間がない社会人が社労士試験に合格するにはどのような勉強方法がおすすめか、わかりやすく解説します。 1年間

続きを読む

高卒からでも社会保険労務士は目指せるのか、受験資格を得る方法をお伝えします。社会保険労務士に興味があるけれど高卒だと受験できないのでは?と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。もし受験

続きを読む

なんとなく似たような業務を行うイメージのある社会保険労務士と行政書士。皆さんはこの二つの職業の違いを知っていますか?実際、行っている業務を具体的に見てみると大きな違いがあることがわかります。

続きを読む

社会保険労務士試験に合格したら独立を目指す人が多いといわれています。企業で働くより高い収入が得られるのでは?と何となくイメージできている方も、イメージがわかない…という方も、独立開業のメリッ

続きを読む

人事や労務の仕事をしていて、社会保険労務士を目指したいな…と考える方も多いでしょう。しかし、資格取得後はどんな働き方をしたらよいのでしょうか。企業に所属する、独立開業するといった道があります

続きを読む

社会保険労務士の試験合格を目指すにあたって、独学や通信講座、予備校など勉強方法にはいくつか選択肢があります。ここでは社会保険労務士の資格取得を目指したいと考えている方の参考になる、通信制の社

続きを読む

難関資格といわれる社会保険労使試験を受験する場合、ほとんどの方が資格予備校や通信講座を利用して勉強しています。受講するためには、どれくらいの費用がかかるのか、気になっている方も多いのではない

続きを読む